賃貸物件における告知事項とは

賃貸物件における告知事項とは 賃貸物件の情報をみて行く上で時折目にすることになるのが「告知事項あり」などの記述です。
文字だけをみると契約前に伝えるべきことがあるということなのですが、この告知事項としてまず考えられるのがいわゆる事故物件です。
例えば以前の契約者がその部屋で自殺をした、事件に巻き込まれて死亡したなどのように契約者に対して心理的に契約をためらわせるような事実がある場合、広告の時点でそのことを掲載するのではなく実際に契約希望者がきた時にその人にだけ伝えるようにすることが一般的です。
また事故物件以外にも雨漏りがある、シロアリ被害があるといった物理的な問題がある場合も告知事項ありという記載をすることがありますので「告知事項があるからここは事故物件だ」と考えるのは正しいことではありませんが、少なくとも賃貸物件としては通常では無いような何かがあった物件として考えて良いでしょう。
ただその分その近辺の賃貸相場などと比べると割安になっていることがほとんどですから、過去のことを気にせず安く入居できれば良いという人にとっては契約を検討できる物件とも言えます。

賃貸物件で即入居可能ってあるけど?

賃貸物件はその名の通り、同じ建物を借りる人が次々と変わっていくものです。
物件探しのときに駅近、ペット飼育可、などの条件に加えて、即入居可能といった宣伝文句があるお部屋に出会ったことがある方も多くいらっしゃると思います。
普通に考えると賃貸に出すお部屋は気に入った方が見つかればすぐに入れるようにしておくのが普通じゃないのかなと思うかもしれません。
しかし、中にはなかなか契約に至らないお部屋もあるのです。
そういったお部屋を前の借主が出て行ってすぐに改装したらどうなるでしょう。
当然、すぐに内覧に来てくれて契約になれば大家さんも改装したかいもありますが、1年たっても決まらないことを想像してみてください。
せっかく、大金をかけて次の方のために改装し、即入居できる状態にしたにもかかわらず1年もたてば、せっかくの畳やふすま、障子、洗面台等薄汚れてきますよね。
そうなると契約時には値引きを要求されそうですし、再度洗いをいれたり手間をかけなければなりません。
よって例えば8部屋の1棟オーナーさんは空室が3部屋あると1部屋は即入居可能にきれいにしておきますが、残りの部屋は、その部屋が決まってから残りの部屋を順次改装し内覧に備えるのが通常です。
これから賃貸を借りる方もこのあたりも考えると、家賃交渉で数千円を受け入れてくれない家主の気持ちが分かるのではないでしょうか。